Page 2 - 基隆人のライフ街歩きのイロハ
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 02 基隆人のライフ 街歩きのイロハ 味わい深い街 基隆 121E44’00” 25N08’00” 味わい深い街 基隆        基隆 ( ジーロン ) はその地理的な重要性か ら、台湾の歴史の中心にありました。例えば 和平島 ( ホーピンダオ ) という場所にはサン・ サルバドル城と修道院跡地がありますが、こ れは 17 世紀の大航海時代にスペインとオラン ダ人がこの地を訪れたことを示しています。 基隆は過去に世界第 7 位のコンテナ港で、 有名な「港都夜雨」という楽曲は基隆が元に なっていて、「港」「都」「夜」「雨」全 て がその特徴を表しています。基隆も台湾最北 の都市で、雨が多いことから「雨の都」とも 呼ばれています。 街の中心にある崁仔頂街 ( カンザイディン ジエ ) は、基隆に駐在していた清軍が建設し た最初の街道で、現存する獅球嶺 ( シーチョ ウリン ) というトンネルは台湾の鉄道史上最 初に建設されたトンネルです。日本統治時代 の基隆は日本に対する重要な港町でした。基 隆で食べられる吉古拉(ちくわ)は、かつて 多くの日本人がこの地に駐在していたことを 示す歴史的な痕跡となっています。 以前の基隆は夜市に並ぶ屋台が有名でした が、最近では潮境公園、和平島公園といった 新たなスポットに加え、おしゃれなカフェな ども増えています。自然が豊かでさらに歴史 もある場所なので、ぜひ足を運んで頂き、そ の独特の風情を味わってみてはいかがでしょ うか。  


































































































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